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変形性股関節症・関節リウマチ

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みんなが気になるよくある質問

患者さんがよく抱く気になる質問を、ジョンソン博士に聞いてみましょう。

Q1 人工股関節はどうやって入れるの?

人工股関節に置き換える手術とは、どのようなものでしょうか?

虫歯を例にとると、小さな虫歯はそこを削って詰め物をするくらいでよいのですが、大きな虫歯は差し歯にしたり入れ歯にしたりする必要があるのと同じです。障害のある股関節を人工股関節に替え痛みを取り除くのです。

人工股関節置換術の手順

1. 麻酔
手術は普通全身麻酔で行います。

2. 切開
通常、股関節のやや外側を8~30cm程度、縦に切開します。

3. 形を整える
関節の中の変化をよく観察した後、人工関節専用の器械を使って大腿骨(だいたいこつ)と寛骨臼(かんこつきゅう)の中を人工関節の形に合わせて削り取ります。人工関節の形は骨の状態や周りの筋肉などの状態によって様々な種類があります。

4. トライアルを合わせる
入れる人工関節と同じ形をした“トライアル” と呼ばれる部品を合わせてみます。正しく骨が削れていることが確認できたら、いよいよ本物の人工関節を入れます。

5. 人工関節を骨に固定する
骨セメントを用いる固定方法、セメントレス(セメントを使用しない)固定方法があります。人工関節がしっかり固定できたら、股関節がちゃんと動くこと、ぐらぐらしないことを確認します。

6. 手術終了
関節内をよく洗ってから傷を閉じます。通常は手術の後の出血が関節の中に溜まらないように細いチューブを入れておきます。傷にガーゼをあてて包帯を巻いて手術は終了。麻酔がある程度覚めて、全身状態が落ち着いたら病室に帰ります。

Q2 股関節が変形したら手術するの?

股関節が変形してしまったら、かならず手術を受ける必要があるのでしょうか?

いくらレントゲンでひどい変形があっても、痛みがあまりなく、日常生活に支障がなければ手術は必要ありません。人工股関節の手術は、痛みをとることが一番の目的です。また、逆に強い痛みがあっても関節全体の変形によるものでなく、炎症などによる一過性のもので薬や注射で良くなる場合もあります。

レントゲンなどで著しい変形を認め、しかもこの変形が日常生活での強い痛みの原因になっている場合に、人工股関節の手術が必要になります。

Q3 人工股関節って、一生入れたまま?

人工股関節を入れたら、ずっとそのままなのでしょうか?

人工股関節の耐用年数は一般的には15~20年程度と言われています。人工股関節を一生もたせるためには、平均寿命から考え、60~65歳以上の患者さんが対象になります。

Q4 人工股関節の手術はどんな人が受けている?

人工股関節の手術を受けるのは変形性股関節症と関節リウマチの患者さんが多いのですか?

人工股関節の手術を行う患者さんのうち、変形性股関節節症と関節リウマチの患者さんが全体の90%以上を占めています。男性よりも女性に多く見られます。


ワンポイントアドバイス

人工股関節は人工物ですから、痛みがとれたからといってあまり乱暴に使うと緩みが生じる場合があります。また、過度の動きをすると関節がはずれる(脱臼する)可能性があります。入れ歯にしたらお煎餅をかじってはいけないのと同じで大切に使ってください。


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