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SSI(手術部位感染)

SSI(手術部位感染)って…なに?

SSI(手術部位感染)は、手術を行った部位に発生する感染症のことです。あまり聞きなれない言葉だと思いますが、手術とはきってもきれない関係にあるもの。そこで、その歴史や要因、行われている対策などのポイントをご紹介しましょう。

多くの命を救うために

今から100年以上も前、消毒技術が確立されていなかった時代は、多くの人が手術中の感染によって命を落としていました。日常生活でも抗菌が当たり前の今では、とても考えられないことですよね。
そんな時代に終わりを告げたのは、1800年代の後半のこと。「細菌が患者に感染し、手術後の死亡につながる」ことが証明されると、それをきっかけに、滅菌法や消毒技術を向上させる取り組みが始まったのです。

長きに渡る、感染との闘い

感染対策への取り組みが始まったとはいえ、すぐに解決できたわけではありません。感染を防ぐために有効な手術法はないか、手術用具を滅菌するにはどのような方法が効果的か、手術中に身につける着衣にふさわしい素材は何か……など、ありとあらゆる視点から感染を防ぐ手立てを講じる必要があったのです。

SSIの発生率は医療の進歩とともに減少

SSIの発生率は手術の種類や手術を行う部位によって違います。例えば、胃の手術では8.1%、直腸の手術では15.3%、ヘルニアの手術では0.6%という具合です。※1しかし、このSSIの発生率は医療技術や医療用品が大きく進歩することにより減少してきています。とはいえ、ゼロになったわけではありません。

※1JANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業)2014年季報データより

世界保健機関(WHO)による最近の研究では、手術部位感染(SSI)は中低所得国において頻度の高い医療関連感染で、外科手術を受けた患者の最大3分の1が影響を受けると言われています。欧州及び米国などの高所得国においてもSSIの発生自体はそれよりも低いものの、依然として医療関連感染の中で2番目に多いタイプの感染症です。

出典:GLOBAL GUIDELINE FOR THE PREVENTION OF SURGICAL SITE INFECTION, Word Health Organization, 2016 Nov. 3

こうした現状を踏まえ、SSIゼロを目指す取り組みは、今なお進化を続けているのです。

ワンポイントアドバイス

今の時代、手術は無菌状態で行うのが当たり前ですし、医療現場ではあらゆる場面で衛生への配慮が十分なされています。SSIに対して神経質になる必要はありませんが、基礎知識を理解しておくことは、万一の備えになるでしょう。