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反復性肩関節脱臼

反復性肩関節脱臼って…なに?

いわゆる「肩がはずれた」状態のことを一般に「脱臼」と呼びますが、スポーツ時の激しい接触などにより引き起こされる肩の脱臼を「反復性肩関節脱臼」と言います。特に若年層では一度起こるとクセになりやすいのですが、最近、何度も繰り返される脱臼も、患者さんの苦痛を低減すると言われている内視鏡下の手術で治せるようになりました。まずは、知っているようで知らなかった反復性肩関節脱臼を正しく理解し、患者さんの負担が比較的少ない「肩関節鏡手術」の基礎知識を学びましょう。

肩関節が“はがれやすい”理由

肩関節は、小さなお皿(肩甲骨の関節窩(かんせつか))の上に大きなボール(上腕骨頭(じょうわんこつとう)がのっているのと同じ状態ですが、構造上不安定であるうえに、身体の中でもよく動かす関節なので、脱臼しやすいのです。
肩関節の脱臼を、正しくは「肩関節脱臼」と言います。そして、スポーツをしているときの激しい接触などの要因で、何度も繰り返す脱臼のことを「反復性肩関節脱臼」と言います。ここでは、この「反復性肩関節脱臼」を中心に、その症状や治療法をご紹介していきます。

スポーツに脱臼はつきもの?!

反復性肩関節脱臼を引き起こす原因で最も多いのは、スポーツ中の激しい接触や事故の際の転倒です。脱臼が繰り返され、ひどい場合は、スポーツ中だけでなく日常生活のちょっとした動作、例えば寝返りやくしゃみでも外れてしまうことがあります。

一度はずれるとクセになりやすい

一度脱臼を起こすと、関節内で上腕骨頭が脱臼することを防いでいた関節窩の縁にあるガードレールのような組織(関節唇(かんせつしん))も元の位置からはずれてしまいます。そのため、二度、三度と脱臼するにつれ、“脱臼の道”ができてしまい、徐々に反復性に移行していきます。
なぜ若いうちは、脱臼がクセになりやすいのでしょうか。若年者は肩関節を包む軟部組織に柔軟性があるため、次第に関節がかたくなってくる中高年に比べると、どうしても脱臼が起こりやすくなってしまうのです。また、若年者は活動性が高く、受傷後も受傷のきっかけとなったスポーツ活動を継続する傾向があり、その過程において再度受傷するリスクが高いことも原因の一つです。

クセになった脱臼の根治には手術

たいていの脱臼は、徒手整復(脱臼した骨や骨折して転位した骨を、素手でもとの位置に戻す)で元に戻すことができます。時間がたつと整復が難しくなるので、早いうちに整形外科や接骨院を受診しましょう。
脱臼が度重なって起こるようになると、インナーマッスル(身体の内側の筋肉)などを鍛えたりする保存療法では、あまり効果がありません。しかし手術を行えば、こうした反復性肩関節脱臼を根治することも可能です。