Johnson & Johnson

内視鏡下手術

内視鏡下手術の適用範囲と主な手術

内視鏡下手術の主な適用範囲や手術の方法、開腹手術との違いなどについて解説します。

内視鏡下手術の適用範囲(主なもの)

私たちのお腹の内部には、胃や腸などがおさまっている空間があります。その空間の横隔膜から上の部分を「胸腔(きょうくう)」、また横隔膜から下の部分を「腹腔(ふくくう)」と呼びます。
内視鏡下手術は病気の場所によって、それぞれ「胸腔鏡下・・・・・(手)術」や「腹腔鏡下・・・・・(手)術」と呼ばれます。

胸腔鏡下手術

  1. 肺切除術、肺葉切除術、肺全摘出術
  2. ブラ(自然気胸)切除術
  3. 縦隔腫瘍切除術[じゅうかくしゅようせつじょじゅつ]
  4. 心臓バイパス術
  5. 食道腫瘍摘出術

腹腔鏡下手術

  1. 食道裂孔ヘルニア手術[しょくどうれっこうへるにあしゅじゅつ]
  2. 胃部分切除術、胃亜全摘出術、胃全摘出術
  3. 胃・十二指腸潰瘍穿孔縫縮術[い・じゅうにしちょうかいようせんこうほうしゅくじゅつ]
  4. 胆のう摘出術
  5. 肝のう胞切開術
  6. 脾臓摘出術
  7. 腸管癒着剥離術[ちょうかんゆちゃくはくりじゅつ]
  8. 小腸切除術
  9. 虫垂切除術
  10. 結腸切除術
  11. 鼠径ヘルニア修復術[そけいへるにあしゅうふくじゅつ]
  12. 副腎摘出術
  13. 腎臓摘出術
  14. 直腸切除術
  15. 子宮筋腫核出術、卵巣部分切除術、子宮外妊娠、子宮内膜症病巣除去術 など

※一部保険適用外のものも含みます。

腹腔鏡下胆のう摘出術

お腹の中に腹腔鏡(内視鏡の一種)を入れ、中の様子をテレビモニターで確認しながら胆のうを摘出する手術法です。
開腹手術のようにお腹を大きく切らない為、痛みも少なく傷跡もほとんど残りません。

開腹手術との違い

手術20日後の傷跡

腹腔鏡下手術

手術の傷跡・・・5mm~1cmの約4つの穴だけで、ほとんど目立たない。
入院日数・・・約4~7日
手術後の痛み・・・少ない
生活復帰までの日数・・・約2週間

手術20日後の傷跡
※胆のう摘出術を行った場合の一例です。

開腹手術

手術の傷跡・・・10~15cmの傷跡。
入院日数・・・約2~3週間
手術後の痛み・・・多い
生活復帰までの日数・・・約1ヶ月
※入院日数・生活復帰までの日数には個人差がありますので、必ず担当の医師にご相談ください。

腹腔鏡下手術の手順

  1. お腹に小さな穴を数か所空け、お腹を炭酸ガスで膨らませます。
  2. 穴からは腹腔鏡(内視鏡の一種)や器具を挿入し、中の様子をテレビモニターで確認しながら胆のうを切除します。
  3. 切除された胆のうを摘出します。

注)
・胆石の位置や大きさ等により、行えない場合があります。
・胆のうや周辺組織の状況等により、手術途中で開腹手術に移行する場合があります。
※腹腔鏡下胆のう摘出術の詳しい内容については、担当の医師までお問い合わせ下さい。

婦人科領域での腹腔鏡下手術

内視鏡下手術は、婦人科領域でも多くの適用があります。女性にとって術後の傷跡は大きな問題ですが、内視鏡下手術はその特長が生かせるので適していると言えるでしょう。要する入院日数などについて、従来の開腹手術と比べてメリットがあります。

開腹手術との違い

腹腔鏡下手術

手術の傷跡・・・5mm~1cmの約4つの穴だけで、ほとんど目立たない。
入院日数・・・約4~7日
手術後の痛み・・・少ない
生活復帰までの日数・・・約2週間

開腹手術

手術の傷跡・・・10~15cmの傷跡。(縦切開の場合)
入院日数・・・約2~3週間
手術後の痛み・・・多い
生活復帰までの日数・・・約1ヶ月
※ 卵巣のう腫摘出術を行った場合の一例です。
※ 入院日数・生活復帰までの日数には個人差がありますので、必ず担当の医師にご相談ください。

※ 卵巣のう腫摘出術を行った場合の一例です。
※ 入院日数・生活復帰までの日数には個人差がありますので、必ず担当の医師にご相談ください。

腹腔鏡下手術の手順

  1. お腹に小さな穴を数か所あけ、お腹を炭酸ガスで膨らませます。
  2. 穴からは腹腔鏡(内視鏡の一種)や器具を挿入し、中の様子をテレビモニターで確認しながら腫瘍のみを摘出します。

腹腔鏡下にて手術できる病気

  • 子宮筋腫や子宮腺筋症
  • 子宮内膜症
  • 良性卵巣のう腫
  • 子宮外妊娠 卵巣や卵管のゆ着
  • その他、不妊症や下腹部痛の原因を調べる

注)
腹腔鏡下手術は小さな傷で行えますが、手術であることには変わりはありません。お腹を切る手術と同じように、麻酔が必要ですし、手術後の痛みは弱いですが、ないわけではありません。また、開腹手術と同様の危険(出血や麻酔による合併症など)もあり、場合によっては、それらを避けるために、途中でお腹を切らなければならないことがあります。

次のような方には、腹腔鏡下手術を行えない場合があります。
-これまでに婦人科の開腹手術をしたことがある方。
-手術前の一般検査で大きな異常がみつかった方。

※ 腹腔鏡下手術の詳しい内容につきましては、担当の医師までお問い合わせください。

胸腔鏡下手術

胸部に穴を数か所空け、胸腔鏡(内視鏡の一種)や器具を挿入し、胸の内部をテレビモニターで確認しながら病巣部を切除します。

開胸手術との違い

胸腔鏡下手術

手術の傷跡・・・1cm程の小さな穴が数箇所だけで、ほとんど目立たない。
入院日数・・・約4~5日
手術後の痛み・・・少ない

開胸手術

手術の傷跡・・・20~50cm(手術により肋骨を切ることもある)
入院日数・・・約2~4週間
手術後の痛み・・・多い

※ 肺切除術を行った場合の一例です。
※入院日数には個人差がありますので、必ず担当の医師にご相談ください。

胸腔鏡下にて手術できる病気

  • 自然気胸
  • 肺生検
  • 良性肺腫瘍など

※癒着、腫瘍の位置などにより、適用外となる場合があります。健保適用に関する詳細については、担当の医師までお問い合わせ下さい。

ワンポイントアドバイス

内視鏡下手術は器具の進歩、医師の技術向上など現代医療の英知を結集して生み出された画期的な治療法のひとつです。ある日突然、「手術が必要です」と言われたら、誰でも驚いてしまいます。もし手術を受けなければならなくなったとしたら、できるだけ痛みが少なく早く退院できる方がいいですよね。そのためには、みなさんも定期的に健康診断を受けるなどして、身体のちょっとした異変を見逃さないようにしましょう。早期発見、早期治療が大切です。

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